芸工アプリとは

50年の歴史を振り返り未来を見据える。

「芸術工学」は2018年に創立50周年を迎えます

福岡県福岡市にある、九州芸術工科大学(以下、芸工大)は国内初となる「芸術工学」の教育研究を専門とする大学として1968年に設立されました。以後、テクノロジーと芸術両領域からのアプローチによる「高次のデザイン」を実現することで社会的課題の解決を先導する人材の育成を目的として歩みを進めて参りました。

その後2003年に九州大学との統合を経て九州大学芸術工学部と名称を変え、現在も様々な領域で活躍する人材を輩出し続けています。

そんな芸工大のOB会である九州大学芸術工学部・九州芸術工科大学同窓会「渾沌会」50周年記念プロジェクトチームが、50周年大宴会の準備中に、創立50周年の記念としてこれまでの歴史と今後の未来を考えた時に何かできないか。

世界中で活躍する芸工OBや現役芸工生が各々の活動や作品を通じ交流することのできる、現役芸工生とOB、教職員のみが参加可能なクローズドSNS 「芸工アプリ」をリリースする企画が生まれました。

「こんなに面白くて突き抜けた人達が芸工のOBだったなんて全く知らなかった!」 芸工生なら誰しも経験があることではないでしょうか?

サントリーのロゴデザインや、2020年の東京オリンピックの招致映像など、世界の裏側で活躍する芸工出身者は数知れずいます。しかし、そんなOBの先輩に会いたくても、OB会である渾沌会にリアルタイムで関わりのあるかたや、教授や同窓生の口コミレベルでしか情報収集できないのが現状です。

また、これから羽ばたいていく芸工生と出会いたくても、現役生やOBの方が自分の作品を発信できる媒体が少なく、「見つけてもらう」場も少ないのです。

芸工大は「芸術工学」というくくりがあるとはいえ、音響や建築、インテリアなどのデザインをする学科など、5つの異分野の学科に分かれているので、隣の建物でどんな研究が行われているのか、知る機会があまりないのです。卒業してから実は自分の興味のあった分野の国内の先端技術をもった研究室が母校にあったことを知るなんてことも多いのが問題です。

活躍するOBと現役生を繋ぐ発信の場 「芸工アプリ」

発信できる場や媒体が少ない、繋がりが少ない。そんな問題を解決する、現役芸工生とOB、教職員のみが参加可能なクローズドSNS 「芸工アプリ」をリリースします!

通常のSNS とは一線を画す、芸工に特化した設計により新たな出会いや縦横のコミュニケーションを促進し、新たな価値を創発するプラットフォームを構築します。

「芸工」という括りにすることで、適度な縛りを与え、学科間、研究室間、世代間、をクロスボーダーでき、新たな価値を生み出します。


※画像はサンプルです。デザインやレイアウトは変更になる場合がございます。

初回リリース時は、ポートフォーリオ機能、プロフィール機能、お知らせ機能の絞り込んだ機能のみ搭載します。

その後、ニーズに合わせ、以下のような機能を随時リリースしていく予定です。

主な利用者は、現役芸工生、芸工OB・渾沌会、教職員・学務課の3つ。

■ 現役芸工生
現役生は芸工アプリで卒業学科や業種を検索し新たな出会いはもちろん、サークル活動や研究、起業などに関する相談をOBに投げてアドバイスをもらうことができます。ポートフォリオを作成することで、活動のチャンスも広がります。

■ 芸工OB・渾沌会
現役学生との交流によりOB訪問の活発化が見込め優秀な学生に出会う機会になります。またOBが与えるだけでなく、若い学生の力を借りたり、アイディアを分けてもらうことも。渾沌会イベントや会合への参加促進や、情報周知によってより強固な一体感を持つことが可能となります。

■ 教職員・学務課
学生やOBに向けた情報周知が行き届かない現状を打破。芸工アプリの学生ポータル(オフィシャルメッセージ)機能でより密な連絡機能として使用いただけます。そのため学校運営や就職案内などに役立てることも可能です。

学生と卒業生が一緒になり作り上げることで未来が広がる

芸工大のOB会である渾沌会会長 鮎川会長、河原事務局長、谷研究院長から、今回のリリースについて、力強いお言葉をいただきました。

本企画が持ち上がったとき「なぜ今までそこに気が付かなかったんだろう」というのが率直な感想でした。会員相互の親睦をはかるとともに芸術工学の発展と進歩に寄与すること。それが渾沌会の目的であり、存在意義です。芸工50周年を記念し、これからの芸工の未来を祝福する意味も込めまして、芸工アプリ企画を是非ご支援お願い申し上げます。(九州大学芸術工学部・九州芸術工科大学 同窓会渾沌会会長 鮎川透)

在校生と卒業生と教職員同士が繋がる場所というものはこれまで実はあまりありませんでした。学科や分野を跨ぐとほとんど関係性が持ちにくく、教職員の間でも近年問題視されていました。本企画である芸工アプリができることで、学生OB教員関係なく気軽に興味があるものに人が集まることができ、そこから新たな価値が生まれるということが期待できます。また芸工OBが社会に出てどんな活動をしているのか、ここに情報が集まることで現役生にとっては大変有り難い道標にもなるでしょうから、50周年記念企画にふさわしい、とても素晴らしい企画だと思いました。(芸術工学研究院長、芸術工学府長、芸術工学部長 谷正和)

もともと渾沌会としてここ10年くらいの取組みで、情報の共有やコミュニケーションを取るためのフォーラムをつくったり、Facebookを活用して挑戦してきましたが、なかなか学生にリーチすることができず、定着しませんでした。今回の企画は学生と卒業生が一緒になってプラットフォームを創り上げることで念願のインテグレーションが可能となる、またとない機会であると考えています。(事務局長・音響16期 音響設計学科担当教員  河原一彦 )

これからの50年を見据えた時に 今、必要なことを。

比較的小さなコミュニティで濃い時間を過ごした芸工生には、多かれ少なかれ「芸工ブラッド」が流れています。そんな芸工ブラッドを可視化することで、新たに生まれる価値がたくさんあるはず。

芸工アプリでお互いの活動が可視化されることは新たなプロジェクトや作品づくりのキッカケになると期待されます。

芸工大50周年の今年。過去を思い返し今後50年の未来を考えた時に、現役生、OB、教職員一同、力を合わせこのアプリを完成させることが、今後の芸工の未来に繋がっていきます。

これまでの50年間の芸工の歴史を噛み締めるとともに、これからあらたな芸工の歴史を創っていくため、どうかみなさまのお力をお貸しください。ぜひ、宜しくお願い申し上げます。

芸工アプリ詳細

■ アプリ開発者も、芸工OBです
芸工OBかつ福岡を中心に活動されている専門家の先輩方に打診したところ、快く開発協力を引き受けてくださいました!

■ 学生との共同運営へ
渾沌会主導の運営から学生との共同運営へ。学生任意団体も立ち上げの検討しています。

■ 運営持続可能性の担保
会報誌「ReMember」ウェブ化による一部予算の充当を検討しています。
継続して協賛や取材記事執筆、学生向けインターン・採用案内による協力費を募り、順次機能アップデートに充て、新たな付加価値の創出を行います。

企画団体:渾沌会

「渾沌会」は、九州大学芸術工学部・九州芸術工科大学同窓会の通称です。
1972年に発足されました。主な会員は、九州大学芸術工学部および芸術工学府ならびに九州芸術工科大学に在籍した者です。

今回の芸工アプリの開発は、渾沌会の中の50周年記念プロジェクトチームが、50周年大宴会の準備中に、創立50周年の記念として、世界中で活躍する芸工OBや現役芸工生が各々の活動や作品を通じ交流することのできる、現役芸工生とOB、教職員のみが参加可能なクローズドSNS 「芸工アプリ」をリリースする企画が生まれました。