【KIDパスの出会い#2】芸工4年生が感じた自身の限界と強み

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こんにちは!芸工アプリ事務局です。
芸工アプリが昨年から始めている企業掲載サービス「KIDパス」

今回はKIDパスでピノー株式会社にアルバイト採用された寺﨑薫さんとピノー代表の松本祐典さんにお話を聞いてきました!

・寺﨑さんはなぜアルバイトを始めたのか?
・松本さんにとって学生を採用して良かったこととは?

お二人から現在の活動と心境を赤裸々にお話ししてもらいました!

寺﨑 薫さん / 工業設計学科4年生
ピノー株式会社でデザイナーとして働く。サークルはCBA projectに所属していた。プロダクトデザインを日々勉強中。

松本祐典さん / ピノー株式会社 代表取締役
九州大学芸術工学院に所属。企画のプランナー/Webディレクターとして活躍後、福岡市科学館の立ち上げに携わるなど、福岡のエンタメを支えてきた。2018年にピノー株式会社を立ち上げる。

大学4年目にして出てきた寺﨑さんの悩み

−まずはピノーさんが何をしている会社か伺ってもよろしいでしょうか?

簡単に言うと制作会社です。イベント企画やグラフィックデザイン、Webデザイン、動画制作など幅広くしています。

今の時代は仕事一つに絞りきれない時代になっていると思っていて、僕らの会社はコミュニケーションを軸にもっと自由に、もっと面白くしていく会社です。

ピノー株式会社
「コミュニケーションをデザインする」ピノー株式会社

−そんなピノーさんで寺﨑さんはなぜアルバイトをしようと思ったのですか?

私はデザイナーになりたいと考えていて、 自分の世界だけでデザインや制作をして良いんだろうかと悩んでいたことがきっかけです。

今まで大学の中だけで、自由に制作していたんですけど、自分の成長に限界を感じるようになっていて。井の中の蛙というか。就活をする前にもう一つ成長したい気持ちを持ち始めました。

寺﨑さんの過去作品

−芸工内だけでの活動に限界を感じていたということですか。

そうですね。他にもデザイナーになりたいけど、デザイナーと呼ばれるものの中でどの道に進むべきかも悩んでいました。

人から話を聞いたり、自分の頭の中で考えても、ああでもない、こうでもないとまとまりがつかなくて。その話を友達に相談した時に、「実際に外に出て体験してみないとわからないよね」となり、デザイナーとしてアルバイトをしようと決めました。

−デザイナーって本当に種類多いですよね。同じ悩みの芸工生も多いと思います。松本さんは寺﨑さんの何に惹かれて採用されたのですか?

落ち着きがないところですよね笑

たくさんアイデアもあるし、色々とコンペも出してるんだけど、力を発揮できていないモヤモヤさを感じたんですよ。モノはあるんだけど車輪だけ回転しているようなイメージです。

一つ一つ体験してもらいながら、お互いが成長できたら良いなと思い即決で採用しました。

成長を求めてアルバイトを始めることに

アルバイトとは思えない仕事ぶり

−実際に寺﨑さんはアルバイトとして何をされていますか?

日によって変わります。 アイデアを出したりすることもあるし、Illustratorを使って制作したりすることもあります。

最近でいうと、 ある自治体が開催するコンペでの企画提案を手伝ってもらいました。

コンペの企画アイデアをラフで書きながらアイデアを出しをしてもらったり、CADを使ったモデリングをしてもらったりと多く関わってもらいました。

−アルバイトでIllustratorを使った制作だと過去に何をされましたか?

展示作品を説明するキャプションを制作しました。このキャプションは「佐賀さいこうフェス2020」で作られた作品を佐賀県庁に飾る際に使われています。

グラフィックのスキルを強くしたいと松本さんに伝えると、それに適した仕事を与えてもらって感謝しています。

外に出て初めて気づいた自分の強み

色々と制作していく中で、自分の中で新しい気づき等ありましたか?

アイデア出しが実務で生かせることに気づきました。学校の授業やコンペでアイデアを出す習慣があったので、当たり前だと思っていたのですが、実際に働いてみたらアイデアの部分は強みだとわかりました。

反対に、グラフィックは全然できなくて、弱い部分だと感じさせられました。

−松本さんは寺﨑さんと働かれて気づいた点はありましたか?

企画・アイデアを出す速度が早いですね。大学の授業やコンペの経験が生きているのでしょう。

大人になると固定観念ができて、素案が出しにくくなるんですよ。学生はフレッシュなので、失敗がない環境におくと、どんどんアイデアが出てきます。良いアイデアもあれば、微妙なアイデアもあるかもしれないですけど、どんどん出せるのはすごいなって思います。

このまま大人になってほしいと語る松本さん

−ここまで聞くと、とてもうまくいっているように思えますが、何かお互いに困ったことや大変だったことはありませんでしたか?

データの入稿の仕方がわからなかったことです。先方にデータを送っておく仕事だったのですが、間違えて送ってしまって…。

自分の分野とは違うことは基本の基ができていないと実感しました。最終的には、社長さんや社員さんが色々と教えてくれて助かりました。

最初のうちは週1、2の出勤でどう活躍してもらおうか悩みましたね。僕らはいつまでに何を仕上げないといけないかがあるので、そこにどうやって寺崎さんに入ってもらおうかは考えました。

今ではコツをつかんできて、寺崎さんに活躍してもらえる仕事を振っていけるようになりました。

二人の良い関係性が伝わります

芸工生に向けてメッセージ!

−では最後に、芸工生にメッセージをお願いします!

もし何かしらの迷いがあれば、アルバイトを始めてみたり、コンペに作品を出してみたりなどの新しい行動をしてみると良いと思います!

実は、福岡を引っ張っている勢いのある会社は芸工生が絡んでいることが多いです。そんな会社が東京や海外に向けて挑戦をしています。芸工生のことを知っている先輩たちと一緒にチャレンジをしていくのは面白いと思います。

KIDパスは様々な会社と巡り合うチャンスだと思うので、 一歩行動をしていただくと、次の扉が開くと思います。

お二人ともありがとうございました!!迷ったら行動をすることの大切さを改めて認識させられました。もし迷っている学生の方がいましたら、とりあえず何か新しいチャレンジをしてみるのはいかがでしょうか?

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