【だからわたしは院にきた!】#2 Vibesを振り回せ!!木尾優馬さん【後編】

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こんにちは、芸工アプリ事務局です!

【前回のおさらい】研究内容を聞いていると、いたって順風満帆に院進を決め、研究を進めているように思える木尾さん。しかしその裏には、想像できない思いがあったようで……!?引き続き、木尾さんにインタビューを続けていきます!

↓前編はこちらから!↓

【だからわたしは院にきた!】#2 Vibesを振り回せ!!木尾優馬さん【前編】

2021年2月21日

【プロフィール】

木尾優馬(きお ゆうま)

統合新領域学府ユーザー感性学専攻感性価値クリエーションコース修士1年
芸術工学部工業設計学科卒業。池田研究室に所属している。
サークルは主にジャズ好き、軽音、学祭はCBAproject。学部4年の時はPanXという団体に在籍。
院生になってドハマりしているは写真を撮ることで、他にも料理が大好きだったり、本人曰く厄介なほど多趣味である。

──工業設計学科の池田研究室を志望した理由はなんですか?

自由だからですね(笑)。

実は、大学受験のとき、僕の第一志望は音響設計学科だったんです。工業設計も興味のある分野だったので視野に入れてましたが、センターの点数が足りなかったので、音響は諦めて、工業に行きました。

工業に行くんだったら人間と楽器の関係を勉強したいと決めてて。というのも、中高吹奏楽部に所属していて、アレクサンダー・テクニーク※という技法を独自で勉強していたんです。だからこそ人間工学分野に進もうかとギリギリまで悩んだんですけど、結局一番自由な池田研究室にしました。

アレクサンダーテクニーク(Alexander Technique)とは、身体がどのように動き、どのように感じるかについての気づき(アウェアネス)を高めることによって、自己についての学びを深め、身体を再教育することを目指す心身技法である。 頭-首-背中の関係に注目することに特徴がある。一般には、背中や腰の痛みの原因を改善、事故後のリハビリテーション、呼吸法の改善、楽器演奏法、発声法や演技を妨げる癖の改善などに用いられることがある。

──院進は最初から視野にありましたか?

僕のマインド的には院進でしたね。 急遽決めたことではないです。 学部時代にやりたいことが多すぎてパンクししちゃうくらい、漠然とエネルギーがいっぱいあったんですよ。 自分の中でなんとなく、まだやりきれてない感がありました。

研究室の配属を決めるタイミングで就職のことも大学院のことも調べて、一瞬就職かな?って思ったけど、やっぱ院進!ってなりました。7割院進、3割就職が頭にあった感じです。

統合新領域学府との出会い

──木尾さんは芸術工学府ではないんですね?

そうです、僕の所属は統合新領域学府です。芸工の場合、芸術工学部からそのまま芸術工学府に進む人が多いから、統合新領域学府って何?って感じですよね(笑)。

統合新領域学府は2009年に九大で設立した新しい大学院で、僕はその中のユーザー感性学専攻です。池田先生が芸術工学府のデザインストラテジーと統合新領域学府のユーザー感性学の教員を兼ねてるので、どちらの学府でも選択できました。

──なぜ芸術工学府ではなく統合新領域学府に?

芸術工学府は工業設計の延長線上なんですけど、統合新領域学府の方が自分の興味に近かったんです。モノを作ることよりも、モノ・コトと人との間に何があるのかっていうのをもっと知りたくなって。それが工業設計の授業や、授業外でものづくりや表現をしてきた中でつかんだ、自分のやりたいことでした。

工業設計の授業でいろんな空間表現実習やプロダクトをやってきたけど、いまいちしっくりこなくて、学部時代は結構病んでいました。周りは優秀だし、自分のモチベーションも上がったり下がったりで。作ることは好きだけど、ずっとモヤモヤしてました。

統合新領域学府は自分が工業設計としてやりたいことがちゃんと専攻として存在していたので、進学を決めました。

後輩へメッセージ

──いま、学部時代を振り返ってどう思いますか?

音響設計には行きたかったけど、工業設計に行ったのもある意味正解だと思っています。 工業設計は芸工の中で一番広い選択ができるので、 ふわふわしてる自分にとって一番良かったですね。 学部時代を改めて振り返ってみると、気づけることはいくらでもあるかもしれないですね。

──最後に、進路に悩んでいる後輩にメッセージをお願いします。

僕自身、先を見据えるのが苦手でめちゃくちゃフラフラしていたと思います。目標を立てて進んでる間に興味が移り変わって、一番大事だと思ってることも明日には変わっちゃうかもしれない、座右の銘がコロコロ変わるタイプです(笑)。

でも、そういう性格のおかげで、いろんな知識や経験を得ることができたので、全然無駄な寄り道ではなかったし、それが自分のアドバンテージだと思っています。一時の興味に身を任せることは不安に思うこともあるかもしれませんが、興味に素直に動いていくことは後に間違いなく自分の財産にもなると思います。

Vibesに振り回されるんじゃなくて、Vibesを振り回して進んでいきましょう!

おわりに

木尾さん、前後編にわたりありがとうございました!研究に対する熱意や、やりたいことにたどり着くまでの経緯、そして工業生としての葛藤を熱く語ってくれました。
Vibesは振り回すもの!

次回の記事もお楽しみに!

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