格闘技研究会(KIDW)をご存じでしょうか?
昨年の12月に開催された Fighting Express2021 が記憶にある人も多いかもしれません。しかし、団体の詳細については不明な点が多いのが事実。
プロレスイベントを催しては大いな盛り上がりを見せる格闘技研究会とは一体何なのか?その謎を解明するため、取材班はManlyへと向かった――。
格闘技研究会(KIDW)とは?
年に2回大規模なプロレス試合を開催(披露)する団体。
2022年1月現在、14名のレスラーと6名のマネージャーが所属している。
Fighting Express2021
激アツプロレスイベント Fighting Express2021 の様子はYouTubeからご覧になれます!
レスラーのお二人にインタビュー
──本日はお集まりいただきありがとうございます。
ええよ。
よろしくお願いします。
──お名前とご所属を教えてください。
森井前会長の右腕こと殺し屋、どうもチャッピー(画像設計学科3年の景平)です!
環境・遺産デザイン専攻コース2年の森井です。
──お二人はなぜ格研に入ったのですか?
1年生の夏、芸工内に知り合いがいなかったので友達を作るために入りました。結局新しい友達は1人しかできなかったんですけどね!
僕も1年の夏に、Fighting Express に影響を受けて入りました。元々プロレス好きだったのもあります。想像と違って入ってから若干ギャップがあったんですけど、そこが面白くて。
そこから6年間続けています。
主な活動
──格研の主な活動を教えてください。
メインはやっぱりFighting Expressです。他にも、学祭の時は噴水のところにリングを立てて、青空プロレスっていう名目でちょっとコミカルな試合をやっていますね。なので、本来であれば大きな試合が年に2回あるんですよ!今年はコロナで出来なかったけど…
ちなみに去年はYouTubeでプロレスを生配信しました。
──かなりエンタメ寄りのサークルだと聞きました。
それがいいところなんですよね。ガチのプロレスをするんじゃないってところが。
うん、そうそう!
KIDWは普通の学生プロレス団体ではないんです。映像とか音効、照明も盛りだくさん使って、多次元ホールを含め芸工にある技術をプロレスに注ぐっていうかなり特殊な団体です。ある意味、最高な無駄遣いですね。
サークルの括りとしても総合的に見たら文化系だと思ってます。芸工の中で見たら体育会系ってことになってるけど!
実は文化系サークル…意外ですね!
──格研にはどのような人達が集まっているのでしょうか?
面白いことにプライドを持ってるやつが多いです。 みんな精神がエンタメに染まってる感じがありますね。
考え抜かれたバカ達。
な、なるほど…
──歴史は長いんでしょうか?
今年で30周年になります。
その前から格研自体はあって、元々は色々な格闘技について研究してたみたいです。でもある日突然『プロレスをしてみよう』ってことになって、1991年に Fighting Expressが始まって。そこから現在の形になりました。
──すごい歴史の長さ!OBとのつながりも強そうですね。
思い入れが強い人は多いと思います。3年生で引退っていうサークルは多いけど、KIDWは修士まで続けられるからね。
『歴史長すぎて分かれへん!』ってくらいの、上の人過ぎて知らない人からも応援してもらえました。今年なんか、OBの方から開店祝いに送られてくるような花が届きましたよ!『30周年おめでとうございます』って。
──長く続けられるサークルなんですね。
そうそう!逆に3年生で学祭終わってから入る人も多いようなサークルなので、興味があったら学年を気にせず是非入ってほしいですね!
サークルの日常
──普段はどのような練習をしているのでしょうか?
日常的に集まることってあまり無くて、試合の前にガッと集まる感じです。だから普段はプロレスの練習というよりかは、試合に使える面白いネタについて考えてることの方が多いかな。
本当にエンタメ寄りなサークルなんです。いつもはみんなで面白いアイデアを出していくみたいな感じで。あ、試合に台本は全くないんですけど。全くないんですけど。
台本は無い(重要)
Fighting Expressどうでしたか?
──今年のFighting Expressで印象に残っていることはありますか?
個人的に記憶に残ってるのはレスラーの電撃加入かな。知り合いが本番1ヶ月前に急に入ってきてくれたんですよね。彼は別にガタイが良いわけじゃ無かったんだけど。 ていうか、腹筋一回もできなかったんですけど。
自分の筋肉とか、腕っぷしに自信がなくても活躍できるっていうか、むしろそこがいいというか。
──自分の個性を活かせるんですね。
色んな人がいる方が絶対に楽しいからね。誰にだって、活かせることって必ずあるし。マネージャーさんも即戦力だから入って欲しいです。マネージャーにシバかれているレスラーっていう構図はだいぶ面白いよね。もし機会があったらやりたいな。
それと印象に残ったことといえば、YouTube配信の視聴回数が終わった時に300回も再生されてたことかな。実際には来れなくても、こんなに関心を持ってくれてる人がいるんだって思いました。
──現地と配信、どちらでも楽しまれているんですね。
他の学生プロレスとかにも通じる特徴だけど、本物のプロレスの会場では実況って聞こえないんですよね。あくまで放送に合わせてるだけだから。でもKIDWではマイク使ってホール全体に実況を響かせてるので、例えばリング上で行なわれていることに対してツッコミを入れるとか。そんなところがお客さんウケているっているのかなと思います。
本物のプロレスでは会場に実況がないことを初めて知りました…!
お二人からのメッセージ
──最後にこの記事を見ている芸工生に向けてメッセージをお願いします!
たくさんの人に入ってきて欲しいってことぐらいかな。
少しでも興味があったらぜひ入って欲しいですね!
格研って本当に特殊です。面白いことを追求するって意味ではどこのサークルにも負けてません。二項対立するありえない物事を一緒に統括してさらに上の段階引き上げるっていう思考経路が頭の中で鍛えられるような場所です。
なんか頭良さそうなこと言ってんな…。まあ、頭のいいやつらがコンプライアンスギリギリのくだらない馬鹿なことを必死に考えてやるのって楽しいに決まってますよね。