みなさんこんにちは、芸工アプリ事務局です。
本企画『だからわたしは院にきた!』では、今回も濃い大学院生にインタビューをしてきました!
第2回目は 感性価値クリエーションコース修士1年木尾優馬さんにインタビューを行いました!
【プロフィール】
木尾優馬(きお ゆうま)
統合新領域学府ユーザー感性学専攻感性価値クリエーションコース修士1年。
芸術工学部工業設計学科卒業。池田研究室に所属している。
サークルは主にジャズ好き、軽音、学祭はCBAproject。学部4年の時はPanXという団体に在籍。
院生になってドハマりしているは写真を撮ることで、他にも料理が大好きだったり、本人曰く厄介なほど多趣味である。
──池田研究室について教えてください!
池田研はコレ!といった決まった共通の研究テーマがない研究室ですね。入ってみたらわかるんですけど、びっくりするほど自由です。本当に人によって研究している内容がバラバラです。言ってしまえば、なんでもできる研究室(笑)。
ジャンルとして決まったテーマはないけど、池田先生としては筋があるんだと思います。でも押し付けられるわけではなくて、学生がやりたいことを池田先生が拡張していくスタイルですね。編集者である池田先生の視野はとんでもないくらい広くて、生徒が興味のある内容や相談したこと、どんな意見も拾い上げていってくれました。
──木尾さんは学部で何を研究していたんですか?
4年生の研究では「筆による音楽表現と身体の動きに着目した電子楽器インターフェースの提案」をしました。
従来の電子楽器はテクノロジーが先行して楽器が作られているから知識がある人しか扱えないようなUIになっています。けど世の中電子楽器の音が溢れてるのに、もっといろんな人が自由に電子楽器を操ることができてもいいんじゃないかって思いから、老若男女、日本人なら誰でも親しんだ筆の感覚を今の電子楽器に落とし込んだらいいんじゃないかってことで、このデザイン提案をしました。
楽器、そして食へ
──今も学部の研究の続きですか?
現在は紆余曲折あって(笑)、食と情報メディアについての研究を行っています。
今の世の中は食に対する価値観と情報が変わっています。今まで人間は食について雑誌やメディアから一方的に情報を受け取ってました。もっと昔だと、図書館に入れる人しか食という情報を享受できなかったわけです。
でも、今は誰もが食という情報を発信できるんですよ。例えば、2017年のInstagramのハッシュタグはfoodが一番多かったんです。そういう繋がりを研究してますね。
──楽器の研究はやめてしまったんですか?
学部の研究「筆による音楽表現と身体の動きに着目した電子楽器インターフェースの提案」は、あくまで提案なので、これ以上先に進むには実際に作り始めなきゃいけないんです。先生には実際に作れ!って言われてます(笑)。
ただ、作るとなると自分の範囲外のことに手をつけなきゃいけないことが多くて……例えばプログラミングとか。作ることは人生目標ではあるけど、大学院でやるにはあまりにも振り回されそうだったんです。なので、一旦ストップしました。
──「楽器」から「食」に至った経緯は何ですか?
ちょうど一年前くらい、コロナ禍に池田研究室で展示をすることになったんです。テーマは「余計なこと」。
僕が考えたのは、料理のレシピ感覚の展示だったんです。もともと料理はすごい好きで。コロナ禍でお金ないし、たくさん量を作れるもの、さらに料理中の感覚をレシピにしたら面白いんじゃないかと思って。 気分や音楽、料理のリズム感や味見の感覚も載せました。それが今の「食」の研究に繋がっています。
あっさりとした回答に拍子抜け……?
至って順風満帆な大学院生の木尾さん。悩みやは不安はなんだかなさそう……?しかし、木尾さんも学部時代や院進にさまざまな葛藤を抱えていました。続く後編では、木尾さんの悩みや院進に対する考え方をお届けします!
↓後編はこちらから!↓
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